服脱げばゴリラ

ゴリラが服を着て人間生活をする際に関心をもった事を残す雑記ブログです。

うつ病とは遅れてきた反抗期

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みなさんこんにちはゴリラです。
反抗期、ありましたか?
私はなかったように思います。

 

先日購入して、思わず泣いてしまった本があります。

 

 

 

 

 

西原理恵子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」という本です。
14歳、反抗期真っ盛りの娘さんを持つ筆者が、自分の壮絶な人生の実体験から学んだ生き方を書くエッセイです。

購入した本の帯には「全国のおかあさんが娘に読ませたい本No.1」と書かれていますが、
今から生きる女の子、そして女の子だった女性、子供を産んだ母親、全ての人が共感できると思います。

この本を読んで、自分の人生を振り帰り、気持ちが前向きになりました。
そして思った事は「うつ病とは遅れてきた反抗期」なのではないかという事です。
ここからは書評も交えつつ、自分語りの文章になります。
それでも良い方は、読んで下さるとうれしいです。

 

 

女の子だったあの頃の私

反抗期なんて裕福な家の子がすること


恐らく私は反抗期をする余裕がありませんでした。
その頃父親の酒乱が激しく(本人はそんなことないと言っていましたが、酒飲んで怒鳴って暴れて家具を壊し、記憶を無くすのは十分酒乱です)父親が帰宅すると部屋に引きこもっていました。
友人との人間関係でいじめが勃発、生まれて初めて胃に穴が開きました。
バリウムデビューは14歳でした(笑)
14歳、中学3年生って、一般家庭の子供が初めて人生の選択を選ばされる時だと思います。
君たちの未来には無限の可能性があるんだよ、と言いながらも個人によって道の本数はバラバラです。
その道を進むか、進まないかは自分次第ですけどね。
私は高校でやりたいことがありました。
でも、私立高校へ行くお金が、家にはなかった。
じゃぁ公立高校でここに行きたい、と思う所がありました。
でも人気校で倍率は高く、受験勉強を毎日していても学力はギリギリ。

家には父親が自営で失敗した時と、母親がずざんな家計管理で作った借金がありました。
「公立高校を落ちたら困る、私立高校になんて行ったら家庭が絶対回らない」
直接言われなかったとしても、子供は察せます。
私は2ランク下の、絶対に落ちない高校に行きました。(そして夫に出会い結婚に至る)
そこで大学で勉強したい事に出会いました。
受験を少しでも楽にするために、定期テストで頑張り、推薦で大学に行ける位の評定平均をキープしていました。
そこであらためて両親に「4年生大学に行かせる余裕はない」と言われました。
特に兄弟は男なので、きちんと大学を出させる。と言って浪人させて学費の安い国立大学へ進ませる、と。
私は諦めて短大に行きました。
そこで勉強して、取れるだけの資格を取って、20歳で社会へ出ました。

今まで一生懸命生きてきた


20歳で栄養士になって、その後普通の会社員になって数年。
私は今まで休むことなく働き続けてきました。
でも貯金はゼロです。
兄弟で一番少ない年収。
毎月じくじくと横腹を痛める奨学金。
でもそれって、家がしっかりしていれば、しない苦労じゃないの?
「ディズニーランドに行こう」って旅行会社のパンフレット持ってくるぐらいなら、娘の為に代わりに奨学金返済しようってなんで言わないの?ってずっと思ってました。
たらればを言ってもしかたないですが、私はもし「好きな時期の過去に戻れる」のなら迷わず「中学校2年生」と言います。
やりたいことがあるなら、もっと努力をするべきだった。
もっと勉強して、特待生でもなんでもなればよかった。
たら、れば、何かになりたくて、なれなくて、その場で立ちすくんでいる。
私の成長は中学2年生、14歳で止まっていると知りました。

 

何かになりたかった私がまだいる

ナンバーワンにならなくても良い。元々特別なオンリーワン。
当たり前です。私以外私じゃないです。
私は何かになりたかった。
私は本気で薬剤師になりたかった。
私は本気で小説家になりたかった。
私は本気でアイドルや女優になりたかった。
アクションは起こしました。小説も賞に応募しましたし、芸能事務所のオーディションを受けたこともあります。
でもなれなかった。何にもなれなかった。
そこで成長が止まってしまってるんですよね。
うつ病になって初めて知りました。
まだ、何かになりたがっている自分に。
自分って何だろうって未だに考えている自分に。
まだ何かになれるだろうって思っている自分に。
これって、本来反抗期で迎える自我への疑問だったんですね。アラサーでやっと気づきました(笑)

 

良いじゃない、大人の反抗期

 
反抗期って、物に当たって暴れる様な事じゃない。
自分へ向き合うための大切なプロセスだったんですね。
私はそれを、貧乏を理由にすっとばしてしまった。
だから、軸がブレて、人のいう事に傷ついて、うつ病になってしまった。
自分とは何か、なんて青臭い事を真面目に考えましょう。

 

うつ病とは遅れてきた反抗期


「いつまでもないものねだりをするより、ダメならダメで、早いうちにわかった方がいい」
本の中の一文です。
筆者は「ダメなことは諦めろ」って言ってるんじゃなくて「ダメならダメで、違う手を打て」と言っています。
うつ病は、薬をいくら飲んでも、完治なんてしない。
安定剤を飲むと楽になる。睡眠導入剤を飲むと寝れる。
でもそれって治っているわけじゃないですよね。
自分自身を認めるところから、本当の治療が始まると思います。
私のうつ病は強い自殺願望があります。
誰にも迷惑を掛けないように死ねば、めっちゃ楽になれるだろう。とずっと思ってました。

維持費ゼロの本当の断捨離です(笑)
でも、もう少し生きようと思います。
「うつ病になる前の自分」には戻れません。絶対に。

「笑顔を見るだけで、元気になる」と言って貰えていた私には戻れません。

顔色が真っ青で、笑おうにも頬が引きつる。これが私です。
それでももう少しもがこうと思います。
自分で生きていけるように。

「自分の足で歩けるっていうのは、つまり、自分でちゃんと稼げること」
自由ってね、有料なんですよ。
これも本の一部です。

何にもなれない自分と真っ向から向き合うこと。
それでも生きていくこと。
生きるためには、働かないといけないこと。
その事をこの本に思い出させてもらいました。

 

あースッキリ!
書評にも感想文にもなりませんでしたが、運命を変える1冊に出会えたので書かせていただきました。
読み終わった後で気分が楽になったので、今、再就職の為に動き出しています。
自由は有料。生きていくにはお金が要ります。
「王子様を待たないで。社長の奥さんになるより、社長になろう」
その通りですね。その為に20歳で社会に出た。

そもそも、このブログ自体駐車場代を稼ぐために始めたわけなんですけどね(笑)

西原理恵子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
男性には薦めませんが、何か内面の事で鬱々とした気持ちがある女性へはオススメします。
最後に「女の子が生きていくときに、覚えてほしい5つのこと」と項目がありますが、ここには何か一つでも共感できる部分があるんじゃないかと思います。

 

ちなみに、
中学生まで戻ったら、高校で付き合いそのまま結婚した夫と出会えないじゃないかって?
運命論は信じませんが、なんとなくその過程でも夫とは知り合って結婚してたと思います。
根拠なんてありませんけどね。

ここまでお読みくださりありがとうございました!